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2014年2月4日 : 美術評論家、金澤毅氏より
2013年の夏は例年になく暑く、気象庁はデータからみて異常気象であると発表した。
そうしたある日、私はこれまで見たことのない色彩の輝きを持った作品に心を奪われた。 それは連続する色面が立体感をもって、しかも詩情をたたえながら立っていたのであった。

続きを読む: ―生涯を懸ける課題―

2013年1月3日 : 年が明けた。窓の外に広がる1月の木々を見ていると、厳冬の中に立つ木々を写生していた若い日々を思い出す。後期印象派のセザンヌ(1839-1906)がこの世を去って一世紀、はたして彼の後、物の見方は進んだのだろうか。

続きを読む: 年の初めに

2012年 7月8日 : 震災後に溶けだした私の気持ちが、今絵画制作においても流動的になって、何か捕えがたい形のない世界をさまよっている感じがする。色彩の広がりと美しさは今まで以上に求めるところがあるのも事実だし、今までになくより堅固な画面を求めている自分をも感じている。

続きを読む: 震災後に思う、、、

2009年7月15日 : ―在仏30年記念展に寄せて― . 高橋一昭さんは、1979年、20歳のときに渡仏、今年で在仏30年を迎えている。在仏30年と一口に言うが、おそらく、これまで人に言えないようなご苦労もあったのではないかと思う。しかし、高橋さんの作品には、そうした人間的な苦悩や苦渋を感じさせるものは微塵もない。

続きを読む: つくば美術館